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アトピー その2 大人でもなるの?

  • 執筆者の写真: 馬場みのり
    馬場みのり
  • 2018年3月11日
  • 読了時間: 4分

◆アトピー その2 大人でもなるの?◆

昔は、小さい頃に発症して、大きくなれば自然と治ってしまうことが多かったのですが、最近は、母乳しか飲んでいない赤ちゃんから成人まで発症しています。


◆どうして?◆

原因は、「自律神経の乱れ」と、「腸内環境の乱れ」。 

長期にわたる薬品の使用も。


・自律神経の乱れでアレルギー体質がつくられる。

・腸内環境の乱れで、免疫系がうまく働かない。弱い、または過剰反応。

・薬物の使用により、治癒力が育っていない。または、じゃまされている。

※体の中には、「炎症を起こす物質」もあれば、「それをおさえる物質」もちゃんと作られています。

必要なときに、必要なものを供給しながら、体は「健康」を保つのです。


しかし、治癒にむかう途中にクスリで無理やり「炎症をおさえる」「痛みをとる」「熱を下げる」などすると、体は必要な物質を作らなくなります。

「外から入ってくるから休んじゃえ~」って、体が働かなくなります。

これが、治癒力が育たないということ。


●「自律神経の乱れ」って?

自律神経は、交感神経と副交感神経にわかれ、お互いに反する作用をしながら健康を保っています。


・交感神経…危険回避や活発に活動するときに優位になる。

白血球の中の「顆粒球 かりゅうきゅう」を増やす。

顆粒球は、細菌など大きなサイズの敵をやっつけてくれる。

でも、やっつけるときに活性酸素(=毒)が出るので、増えすぎると正常な細胞まで傷つけてしまう。


・副交感神経…リラックスしているとき優位になる。

白血球の中の「リンパ球」を増やす。

リンパ球は、ウィルスなど小さいサイズの敵や顆粒球が処理しきれなかった敵をやっつける。


副交感神経が過剰になると、増えすぎたリンパ球により、

「アトピー性皮膚炎やアレルギーになりやすい体質」が作られます。

リラックスしすぎ、ラクしすぎ、ストレスなさすぎもいけないんですね~。

※「副」過剰は、アレルギー体質を作るだけで、アレルギー発症時は「交」過剰で顆粒球が多くなっています。


副交感神経が優位になりすぎると、その反射で、交感神経がぐ~んと働きだします。

また、ストレスが交感神経過剰のスイッチになることも。

これは、体がバランスをとろうとしているのですが、「副」と「交」のシーソーの揺れが大きく揺さぶられ、不快な症状がいっぱい出てしまいます。


●アトピーがでちゃうのは、こういうこと。

副交感神経が過剰でアレルギー体質ができたところへ、ストレスがきて交感神経のスイッチON!

→「症状がでる」


治っていたのに、毛染めしたらアトピーでちゃったという場合は、毛染め液の薬品が体にとってのストレス。

これがスイッチになり交感神経がぐ~んと働いてしまい、アトピーが再び発症。

毛染め液以外には、食べ物、ハウスダスト、花粉、農薬、排気ガス、引っ越しや転職、受験…などがスイッチに。

症状が収まれば、また副交感神経が優位な状態に戻っていきます。


この揺れ幅の大きい状態を少ない状態にしてあげることが「自律神経のバランスをとる、自律神経の乱れを整える」ということです。

自分の体の不調、「副」と「交」、どっちが過剰になってるのか、わからない!

って人がけっこう多いのですが、実はどっちもなんです。

揺れ幅が大きいのです。


●年齢や性別により体質が変わるのは…

基本的に「副」が優位とか、「交」が優位というのは、性別や年齢によって変わります。

例えば、子どもは、もともと副交感神経が優位でリンパ球が多めになっています。

赤ちゃんは、寒さや暑さの調節、トイレに行くとか、食べ物を自分で獲得するとかできません。

ストレスもかかるし、出会ったことのない病原体とも戦わなくちゃいけない。

だから、基本的に「副交感神経を優位」にしておけば、ストレスで交感神経が働いてもバランスがとれるわけです。

人間の体ってすごいですね~。


でも、今の日本では、エアコンで快適、紙おむつの機能も向上、すぐにおっぱいも飲める♪

子どもたちは外で遊ばず、運動不足。紫外線に当たらない。甘いものの摂りすぎ。

子どもだけでなく、大人も同じ。便利=ラク出来る物に囲まれています。

これでは、副交感神経が優位どころか過剰になり、アレルギー体質を作ってしまいます。


その上、ストレスに耐性のない人が増え、ちょっとしたことが大きなストレスと感じてしまい、交感神経が過剰に働いてしまい、体に不調へとつながります。


同じストレスを受けても、「なにくそ~」って言いながら跳ね返す人もいれば、くよくよと落ち込んでしまう人もいるのは、育った環境や受けてきたストレスの数や度合いの差。


★大人でもアトピーやアレルギーが発症してしまうのは…

子どもの頃に作られていた「アレルギー体質」が、ストレスをきっかけに表に出てきてしまったということです。


突然、花粉症になったとか、急に特定の物(エビ、かに、卵など)が食べられなくなったという人は、体が出していた小さなサイン(疲れ、寝不足、だるい、不安や心配事)を見逃していたのかも。

それでは、長くなってきましたので続きは「アトピー その3」で~。

(^_-)-☆



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