湿布、外用薬の危険性
- 馬場みのり

- 2018年2月25日
- 読了時間: 4分
◆湿布、外用薬の危険性◆
こんばんは
馬場みのりです。
肩こりや腰痛、捻挫や打撲、筋肉痛などに手軽に湿布をペタペタ張っていませんか?
病院でも、痛いと言えばすぐに処方してくれるし、薬局に行けば選ぶのに迷うほど売られています。皮膚にぬる外用薬、ぬり薬もたくさんあります。
「口に入れるものじゃないし」ってつい気軽に使っていませんか?
このように皮膚から体に入っていくクスリを「経皮薬」(けいひやく)といいます。
皮膚から体に入り、血流にのって体じゅうをめぐります。
皮膚から入れるのか、口から入れるのかの違いだけで「クスリ」であること、体にとって「異物」であることには変わりません。
飲み薬と違って、ここも痛い、あっちも痛いといっぱい貼ったり、ずっと貼りっぱなしだったり、使用量もきちんと守る人は少ないのではないでしょうか。
ぬり薬も同じです。痛いからと言って何度も塗る、たくさん塗るといった使い方になりがちです。
◆副作用は?
まず副作用がどうとかいう前に、「痛み」や「腫れ」は体からのサインです。
具合が悪くなっていることを知らせてくれていると同時に、修復するために体が反応を起こしている証拠です。
体の反応をクスリで抑えてしまう事に問題があります。
慢性的な痛みの人は、クスリがあるからと言って「生活習慣」や「姿勢」などを変えなければ根本的になおりませんよ~。
治っては度々同じ症状が繰り返すという場合も、自分がどんな時に調子が悪くなるのかを考え、そうなるまえに気をつけてください。
では副作用のお話。例えば…
●サロンパスなどに含まれる「サリチル酸メチル」←成分の名前は覚えなくて良いのでさらっと読んでね(^^)
「この成分は自然の植物にも存在する成分です」と言われると体にいいのかなって思ってしまいますが、純粋なサリチル酸メチルは有害です。
ウィンターグリーンという植物から抽出した精油には、サリチル酸メチル95%以上含まれるものがあり、誤飲による死亡例が報告されっています。
致死量は体重60㎏のひとで小さじ1杯。
そんなに濃いものを塗らないから大丈夫って思うかもしれませんが、油に溶ける成分のものは体に溜まっていくとなかなかぬけません。
覚せい剤や向精神薬でクスリを辞めてから数年後にフッと禁断症状や離脱作用が出てくるのは、油に溶ける成分が脳や細胞膜に入ったまま溜まっていて、運動などの刺激でちょろっと出てくることがあるためです。
成分の含まれる量が微量でも、長時間、長期間になると危険です。
サリチル酸メチルは、肌が赤くなったり、ぶつぶつがでたり、頭が痛くなったり、吐き気、嘔吐、胃など消化器系を荒らす、ぜんそくが悪化する、気分が悪くなる、食欲がなくなる、脈がくるう、などの副作用があります。
●「インドメタシン」これもよく聞きますよね。
消化器・呼吸器・筋肉への副作用が心配。
長い間使用するとすると、消化器系に潰瘍ができやすくなったり、筋肉が弱くなったり、ぜんそくが悪化するなどの副作用があります。
いっぱい湿布を貼って、胃が痛くなった人、十二指腸潰瘍になった人もいます。
他にも痛み止めの作用があるものは、
・胃腸、肝臓、腎臓、呼吸器などに負担をかける
・湿布薬を貼ったまま紫外線を浴びると、貼った場所に発疹、腫れ、かゆみ、水ぶくれ、ひどいときは、腫れ上がったりする「光過敏症」という副作用が出るものもある。
・ひどいアレルギー症状が出るものもある。
・「スティーブンス・ジョンソン症候群」(皮膚粘膜眼症候群)になる危険性もある。
全身の皮膚や粘膜にやけどのような発疹や水ぶくれなどの症状が表れ、口の中や目といった粘膜にも炎症を起こすので、失明の危険も。
…と言った副作用があることを知っておいてください。
体が出している辛い症状は、体からのサインです。クスリで抑えて無理をすると後々もっとひどいことにもなりかねませんよ~。
いつも、みなさまが笑顔でいられますようにと心から願っています。
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